キズナとアシュリーをイギリスに残し、ラヴとアキは日本へと帰ってきていた。




今日はラヴの最後の俳優の仕事の日。


ラヴは作家業に力を注ぐ為、俳優としてのラヴ=エンドロールを引退する事にしたのだ。




「では、いってきますね」

「はい、いってらっしゃい。最後の撮影頑張ってね」



アキは俳優のラヴを見送った。




ラヴはアクションの映画の撮影をしていた。

今日はクランクアップの日。



無事撮影が終わる事を祈りながらアキは、掃除をしたり洗濯物を干していた。




新聞やニュースはラヴの引退を大きく報じていた。




俳優業を何十年も行い、数多くの賞を受賞し、数え切れない程の作品を残した実力派俳優の最後を沢山の人々が見守っている。



ラヴの小説で彼の過去、彼の愛情を知り、涙した人も多い。




ラヴは今やもう

世界から愛されている男だった。