過去とアキに出会ってからの日々を思い返しながらラヴがホワイトガーデンに帰ってきた夜。


アキがラヴの部屋を訪れた。



「…誰ですか？」

「…アキです」



暫く静寂が訪れたあと、ガチャっとドアが開く音がした。




「どうぞ」


ラヴはアキを招き入れた。




「…あのラヴ…この間はごめんなさい」

「いいんですよ。本当の事ですし」



ラヴはドカッとソファに座った。



アキは意を決すると、ラヴを見つめながら呟いた。




「あれは違うの…。あたし…ラヴが他の女の人とキスしてるのが嫌だった。…仕事なんだって思っても…嫌だったの。それであんな事を…」



アキは顔を真っ赤にすると俯いた。




「…アキ？」

「あたしは…ラヴが好きです。だから…辛いんです」




アキの告白をラヴは無表情のまま見つめる。