「お母さんはね、星になったんだよ。あの輝いてる星はこの世から去った人達なんだってラヴが言ってた。みんな見守ってくれてるの」


「…星か。ラヴらしいな」


「アシュリーもあたしが死んだら空を見て。きっとあの何処かにいるから」



アシュリーにとって先生であり母でもあり祖母であったMrs.桜井。


彼にとってもかけがえのない存在だったはず。




アシュリーは滲んでいく視界に気付き、俯いた。




「レオン、号泣してたね。サミュエルもキズナも泣いてた。ラヴは心の中で泣いてたんだと思う。…みんなお母さんが大好きだったんだね」


「先生は祖母だけど、捨てられた頃の俺らにとって母親みたいな存在だったからな」



アキは俯くアシュリーの頭を撫でた。


月明かりに照らされたアシュリーのブロンドヘアーは星達のように輝いていた。




「…ガキ扱いするなよ。もう…ガキじゃねぇんだから」


「アシュリーはずっとあたしの子どもだもん。子ども扱いくらいするわよ」