話し終わった一同は各部屋に戻っていった。


アキは1人、庭のベンチに座り命を終える星を見つめていた。




貧富の差、人種、才知、性別。

色々な差別があるこの世にも平等なことがある。


生を受けた者の最期は必ず死であること。



残酷に思える平等だが、それは誰しも同じ事。




そんな解りきっているけれど、普段気にも留めない真実をアキは改めて感じていた。




「アキはいつもここにいるよな」

「アシュリー…」



アキの元にアシュリーがやってきた。

アシュリーはアキの横に座る。




「アシュリーはあたしがここにいると、いつも見つけてくれるよね」

「俺もこのベンチが好きなんだよ」



アシュリーは足を組むと空を見上げた。