夢の世界は勝手に日が経っていく。



「え!?ラヴ…戦争に行くの？」

「はい、召集が掛かりましたから」



ラヴは騎士の鎧を身に着ける。




「…嫌よ、戦争なんて。だって…生きて帰ってくる保証なんてないじゃない」


「アキ、私はあなたと私の来世の未来を守る義務があります。２人がいつまでも幸せで暮らせる世界になってほしいから」



ラヴはアキの頭を撫でる。




「あたしの世界は平和だよ。まだ戦争をしている国もあるけど、あたしの住んでる所は…」


「それは今、私達が戦争を終わらすから平和になるんですよ。この戦争を長引かせたらきっとあなたの未来も悲惨な事になってしまいます」



ラヴはアキに微笑むと馬の元へ向かった。




「アキ…元気で。早く夢から覚めて未来へ戻って下さい」

「嫌だ！ラヴ、逃げよう？あたしと一緒に」



涙目のアキを見ながらラヴは首を横に振った。