「あなたはどこの国の女性ですか?レディ1人ではここは危険です。まずは行きましょう」



ラヴに似た男はアキを馬に乗せると走り出した。




「…あなたはラヴじゃないの?」

「はい、ラヴです。しかし何故見知らぬ女性が私の名前を知っているのですか?」

「見知らぬってあたしは…」



アキは言葉を止めた。


今の状況はどう見ても現代ではない。



荒れ果てた荒野に
見た事ない街並み。




「あの…今は何時代なんですか?」

「今は西暦1500年程ですね」



アキはその言葉に目を見開く。




「…何よ、それ。…あたし何の夢を観てるの?歴史なんて興味ないのに夢に出てくるなんて」



混乱しているアキを乗せた馬は白い建物へと到着した。




「ここ…ホワイトガーデンじゃない」



まだ真新しい造りのホワイトガーデン。


アキは呆然と建物を見つめた。




ホワイトガーデンの庭には子ども達が駆け回っている。