中2の頃、キズナに生まれて初めて彼女が出来た。


中学生の淡い恋愛。




キズナは本当に恋をしていたし、彼女を大切にもしていた。



しかしある日、キズナは彼女の本音を聞く事になる。




「羨ましいよ、キズナ君が彼氏なんて。キズナ君、超カッコいいもんね」


「本当だよ。しかもお父さんがあのラヴだし!アシュリーとサミュエル、それとレオンがお兄ちゃんでしょ?家にいけば芸能人に会えるじゃん」



放課後、キズナの彼女とその友達が教室で話しているのを彼女に会いにきたキズナはドアの前で聞いていた。




「私はそうやって羨まがられたいからキズナと付き合ったの。それ以外何でもない」



彼女が言った本音。


キズナはそれ以来、人を信じられなくなっていた。





「…私は…ラヴとママ、アシュリー達さえいてくれれば幸せです。私は独りじゃない…」



キズナは瞳を揺らしながら歩いていた。