ある日曜日。

アシュリーはキズナとドライブに出掛けていた。




「私も18になったら免許取りたいです」

「お前ならすぐ取れるよ」

「アシュリーがそう言ってくれるならそんな気がします」



小さい頃から同様、キズナはずっとアシュリーに懐いている。


年齢的にラヴよりアシュリーの方が父親に見えるのかもしれない。




「しっかし大きくなったよな。あんなチビだったのに今じゃもうレオンやサミュエルよりデカいし。俺ともさほど変わらないしな」


「ラヴ譲りですよ。ラヴは190cm近くありますから」


「アキに似なくてよかったな。男が150しかないのはちょっとキツいよな」




背も高くなり、顔も男らしくなったキズナ。


アシュリーは彼を見て、子どもの成長を喜ぶ親の気持ちがわかったような気がした。




「お前のオムツとか替えてやってたんだぞ。懐かしいな。歳を感じるよ」


「アシュリーは昔と変わってませんよ。ずっとカッコいいままです」


「サンキュ。覚えてるか？お前が幼稚園ん時、ラヴがお迎えに行ったら騒ぎになっただろ？その日以来、アキにラヴはお迎え禁止って言われて毎日拗ねてたの、あれはウケたな」


「そんな事もありましたね。ラヴは親バカですから」