もう戻らない。


ラヴ、アシュリー、サミュエル、レオンそしてキズナと過ごしていたあの日々はもう戻ってはこない。



それぞれに愛する人が出来て子どもも生まれ、家庭を持った彼らは帰ってはこない…




だから嬉しかった。


1番があたしだと言ってくれて嬉しかったよ。



あたしの1番も永遠にあなた達よ。

それは絶対に変わらない。




アキはそんな事を考えながら部屋に戻った。




ベッドに潜るとラヴが眉を寄せて悲しそうな声を出しながらアキに抱きついてきた。



「ラヴ?起きてたの?」


「……………ぅ〜」


「寝ぼけてるだけか。…いつまで経っても甘えん坊さんは誰よ」




アキは優しく微笑みながらラヴにキスを落とした。






あたし達は家族だから

ずっと一緒にいるのは無理なこと。




でもあたし達は家族だから

ずっと絆で結ばれていられる。




寂しくはない。

ただ、ちょっとだけあの頃が恋しいだけ。






幸せになってね?
愛しいあたしの息子たち。