「私ね、最近たまに恐いの。あと何十年かしたら…ラヴと離れる時が来るんだって。

人間は誰だっていつかは死ぬ。死んだ後はどんな世界にいるんだろう。寝てる時と同じ感覚なのかな?ただずっと同じ夢を見て、それから醒めないだけで」



「そんな事考えていたんですか。
死んだ後は魂が天国と地獄に分けられて、生まれ変わると言われていますよね」



「…天国なんて信じない。あたしが信じるのはラヴだけ」




ラヴの言葉は魔法のようで、根拠なんかなくても全て信じられる。


アキはそんなラヴから答えを聞きたかった。




ありえない内容でも、ラヴが言ってくれるのなら信じられると思ったから。





アキがラヴにしがみつくとラヴはペンを机に置き、アキに体を向け優しく抱きしめた。