「…あなたは手のひらにLOVEって書かれていたのよ。それが消えてLUVになってたから、だからあなたの名前はエルユーブイでラヴなのよ」



母の言葉にアキやアシュリー達は目を見開く。




「…だからLUVでラヴって読むのかぁ」



どうでもいい所に納得するレオンの言葉を遮るようにアキは母に問う。




「…それって…ラヴの母親がラヴを愛してたって事…だよね？」

「ええ。きっとそうよ」



アキの問いに母が頷くとアキ達はラヴを見る。


ラヴは無表情のまま涙を流していた。




「ラヴ？」

「…すみません…１人にして下さい」



ラヴは部屋から飛び出していった。

アキはその後を追う。




「はぁ…はぁ…ラヴ！待って!!ラヴっ」



アキが叫んでも足を止めないラヴ。


ラヴの後を必死で追っていくと街を抜け、海に着いた。




一面に広がる海。

浜辺に優しく波が寄せていた。