アキ…
やっと気付きましたよ。
私はあなたを愛してます。
アキ、ありがとう。
私に愛情を教えてくれて…
徐々に取り戻していく理性の中、ラヴはある店の前で立ち止まった。
有名なブランド店。
前にアキと来た時にアキが眺めていた店。
ラヴはアキに“お土産”という名の愛のプレゼントを買いに、その店に入った。
「アキにお土産を買って帰ると言いながら、何を買っていいかわからず…しまいには喧嘩をしてしまいましたからね。
…しかし、いきなり“こんな物”を渡したら嫌われてしまうでしょうか」
愛を知ったのは嬉しい。
でもラヴには伝え方がわからなかった。
「アキに愛を伝えられなくても、謝らなくてはいけません。…でも恐いです。嫌われてしまっていたら私は……」
ラヴは空を見上げた。