イギリスに来たエンドロール家。


初めての海外旅行に落ち着かないキズナ。




「ここがラヴ達が育った国ですか。綺麗な街並みですね」



キズナはアシュリーと手を繋ぎながら辺りをキョロキョロ見渡していた。


暫く歩いているとホワイトガーデンが見えてきた。



ホワイトガーデンの門の前にはアキの両親が待っていた。



最後に会った時から随分と年老いた両親。



「よく来たわね、久しぶり。みんな大人になったわね」


母がアキ達に歩み寄る。




「キズナ、こちらが祖父母ですよ」



ラヴがアキの両親を紹介すると、キズナは恥ずかしそうにアシュリーの後ろに隠れた。




「はじめまして、キズナ。本当にラヴにそっくりね。いい男になるわよ、きっと」

「…おじいちゃん、おばあちゃん…はじめまして」



キズナは頬を赤く染めながら祖父母に歩み寄った。