「それにアキは可愛いおばあちゃんになると思いますよ」


「…おばあちゃん…になるんだよね。あたしもいずれ…。ラヴと出会った当時が恋しいよ」



アキは若かりし自分を思い出してため息を吐く。




「アキは私がヨボヨボになっても愛してくれますか?」



アキはラヴを見つめる。



こんなに整った顔立ちのラヴの老いた姿を想像したアキは、声を出して笑い出した。



「あははは!想像出来ないっっ!!ラヴがヨボヨボっ…ラヴが入れ歯っ…あはははは!!」

「そんなに笑わなくても…」



ラヴが拗ねるとアキはラヴに抱きついた。




あと何十年後かの自分なんて想像もつかない。


でも2人で過ごした十数年の間に、周りも姿も変わっていった。




でも変わりゆく時の中でも出会った頃から変わらない物もある。