「なんでラヴは歳とってもカッコいいのよ…。あたしなんて典型的なおばさんになってきちゃったよ」



アキは風に靡くラヴの髪に触る。




見た目は変わっていっても甘え癖は変わらないアキ。


そしてそんなアキを愛するラヴも変わらない。




アキは仰向けで寝そべるラヴの上に跨り、ラヴの胸に顔を乗せて眠った。




静かなリビングには2人の寝息がこだまする。



吹き抜ける風が漆黒と茶色い髪を揺らしていた。




「…ん…」



暫くするとラヴが目を覚ます。



目を薄く開くとアキの頭が見えたラヴは、手を伸ばしてアキを抱き締めると、再び目を閉じた。