心地良い風が吹くあたたかなある日。



子ども達は学校や仕事で留守の為、静かな時間が流れていたエンドロール家。



リビングではラヴがソファに寝そべって眠っていた。



部屋に入り込む風がラヴの漆黒の髪を優しく揺らす。




「あれ、ラヴ寝ちゃったの?」



2階で布団を干していたアキはリビングへとやってきた。


あどけない顔で髪を揺らすラヴの寝顔は、いくつになっても変わらないなと思いながら、アキは見つめていた。




もう40代になった2人。


出会った頃に比べてやはり顔も雰囲気も歳をとった。



ラヴはイギリス人だけあり、日本人とは違う老け方をしている。


ただの中年ではなくダンディーな紳士的な男性になっていた。




そんなラヴを見て最近気になっているシワをさするアキ。