暫くして抱きしめていた腕を離すと、アシュリーはヘルメット越しにアキにキスをした。




「…俺の幸せを願ってくれているのなら、そんな事言うな。頼むから…そんな事言わないでくれ」



アシュリーはそう呟くと後ろにアキを乗せ、バイクを走らせた。




自分を抑え続けてきた彼はもう…

ただアキといるだけで満足出来るようになっていた。




きっと、アシュリーの恋は永遠に終わらない。





「…悔しいから俺がじいさんになっても、お前がヨボヨボになっても好きでいてやる。諦めてなんかやらないからな」




アシュリーの声は風に吹かれ

アキの耳には入らなかった。