その頃、仕事で外国に来ていたラヴ。



この時、アキに苛立ちをぶつけた罪悪感とアキに会えない寂しさがラヴの中で渦巻いていた。


こんな気持ちは初めてだった…。





「ラヴ、久しぶりの共演だし今日飲まない?もうあんな事しないから…」



ラヴに声を掛けてきた共演者のこの女優は、ラヴがまだ新人だった頃にラヴを誘惑した事のある女。




「…そうですね。私も二度も同じ目に合うほどバカではありませんし、飲みましょうか」



ラヴは渦巻く気持ちを鎮めたくて、女優の誘いにのった。



その後、撮影が終わったラヴは女優と2人でホテルへと向った。



「今夜はスイートルーム取ったのよ」

「部屋なんて何でもいいです」

「あら、冷めてるわね。ラヴ級の俳優にもなればスイートなんて大したことないのかしら」



女は妖艶に微笑むと、ラヴと共に部屋に入り鍵を閉めた。

そして何故か服を脱ぎ始める。




「大人になったのね、あなたも。誘惑にのれるほど」

「…あなたを信じた私がバカでした。こういう事なら帰ります」



ラヴが部屋を出ようとすると、いきなり女に顎を掴まれキスをされた。


それと同時に何かがラヴの口の中に入ってくる。



ラヴは反射的に異物を飲み込んでしまった。