「子守歌をアシュリーにバカにされ、キズナまで連れて行かれてしまいました」

「…子守歌が必要なのはキズナじゃなくてラヴなのね」



アキはクスッと笑うと座っているラヴを抱きしめた。


ラヴはスリスリとアキの胸元に顔を寄せた。




「あたしが子守歌聞いてあげるよ。歌って?」



ラヴはアキとベッドに寝転ぶと、キズナと同じようにアキの体をポンポンと叩き始めた。



「アキ〜好きですよ〜♪アキが1番です〜♪」

「何それ…子守歌じゃないし!」



アキは声を出して笑い出す。




「…キズナもアシュリーもレオンもサミュエルも大好きです。でも私の1番はアキなんですよ」



ラヴは涙を拭いながら笑うアキの頬を優しく撫でた。




「あたしもだよ。ラヴが1番」



甘い言葉を囁き合いながら抱きしめ合うラヴとアキを、子ども達は見つめていた。