「…そうですか。ありがとうございます。皆さんがいてくれたおかげですよ」



ラヴは優しく微笑みながら子ども達を見つめる。




「あたし、ラヴの小説最後まで読んだの。凄く泣けたよ。あなたはもう…誰よりも愛を知っているのね、ラヴ」



ラヴはアキを抱きしめた。

子ども達も2人に寄り添う。



キズナはそんな5人の姿を眺めていた。





「私のお母さんがラヴに脚本家の夢を与えたんだね。初めて知ったよ。…お母さんにもこの小説送らなきゃね」


「お義母さんは小さい私に色々教えて下さいました。…そうだ。みんなであのDVDを観ましょうか」




ラヴは部屋から“あのDVD”を持ってリビングにやってきた。