「…うーん、難しいなぁ。全然わかんない」



アキは英語のテキストとにらめっこをしていた。




「今日はラヴが帰ってくる日だから英語教えてもらうんだけど、少しくらい勉強しとかないと呆れられそうだからな」


アキはブツブツ言いながら自室で勉強をしていた。



すると、ドアをノックする音が聞こえたのでドアを開けると、ドアの前にラヴが立っていた。




「ラヴ!おかえりなさい」

「はい、ただいま」



アキはラヴを部屋に招き入れる。




「お疲れ様、仕事長かったね」

「はい、ラブストーリーのドラマの撮影でしたので疲れました」



ラヴはアキの部屋を見渡すと、ソファに座った。




「ラヴご飯は食べた?まだなら調理さんに頼んでくるけど」

「いえ、アキが作って下さったハンバーグ食べましたから大丈夫です」

「そっか!……ってえぇ!?あのゴミ箱に入ってたやつ?食べたの!?あれ2日前のだよ!?」

「はい。美味しかったです」

「…お腹壊しちゃうよ」



アキはラヴの隣に座る。




「帰ってくるなり、子ども達が教えてくれたんです。アキが鼻歌唄いながらハンバーグ作ってたよって。折角作って下さったのに食べないなんて失礼ですから」


「ラヴは律儀だなぁ。また作ってあげるのに」



アキは笑いながらラヴの肩を叩く。




「では、英語の勉強しますか」



ラヴは先ほどアキが見ていたテキストを掴んだ。




「うん、じゃあお茶入れるね」

「はい、お願いします」



アキはフンフン鼻歌を唄いながら、お茶の用意をする。