恥ずかしかったけど、初めて号泣したおかげで心の闇が晴れた気がした。




そんなある日、庭のベンチにアキが座っているのが見えた。


俺はいつの間にかアキの元へ向かっていた。




ベンチに座るアキは1人で泣いていた。


いつも笑顔のアキが涙を流して泣いている。




ガキのクセに俺はアキの涙を見て、この女を守ってやりてぇって思ったんだ。




これが恋なんだと気付くのは、ずっと先の話なんだけどな。



きっと気付くのが遅すぎたんだ。



あの頃、俺がもっともっと大人だったなら


アキの隣にはラヴじゃなく俺がいれたんだろうか…