「ラヴ」



だけどアキは違った。



嬉しい時は笑って
悲しい時は泣いて
苛立つ時は怒る。


素直のまま生きてる彼女は愛しいと思った。





私は人と関わりたくなかった。

1人でよかった。
近付かないで欲しかった。



でもアキがそばにいる事を苦痛に思った事はなかった。




私の世界はアキがいるだけで、綺麗になっていく気がした。


きっとアキの世界が綺麗だからなのでしょう。





「…ラヴは人間じゃないみたい」



だけど私の感情の無さが初めてアキを傷付けてしまった時、アキはあの時の女優と同じセリフを吐いた。



あぁ、やはり私はまだ黒かったんですね。

あなたまで傷付けてしまうとは。




私は自分が嫌になって思い切り机を殴った。


きっとこの行為は余計にアキを恐がらせてしまったと思う。



私は最低ですね。