「ラヴは愛のラブを掛けたものよ。エンドロールは終幕。あなたの人生が終わる時、愛で満ち溢れているようにと願って付けたのよ」



桜井先生の言葉に更に涙が流れてきた。




「みんなには普通の名前をつけてきたけど、あなただけ意味ある名前をつけたのよ」

「なんでですか?」

「あなたは特別だからよ」



なんで特別なのかは教えてもらえなかった。


他の子ども達と違い、子どもらしからぬ異様な雰囲気を放っていたからだろうか。



そう思ったけど、“特別”という言葉は嬉しかった。


存在を認めてくれる人がいると思えたから。





それからというもの、私はあのDVDを何度も観るようになった。


観る度に涙が流れるこの作品を観て、私は脚本家になりたいと思うようになっていた。