そんな私は、外で遊ぶ子ども達と反対に部屋に引きこもるようになった。



誰も理解なんかしてくれない。
誰も愛してなんかくれない。

私も誰も愛さない。



そう…それでいい。





私は静かな部屋で本を読んだり、テレビを観たりしていた。



「ラヴ?入るわよ」

「…どうぞ。Mrs.桜井」



引きこもる私を心配したのか、桜井先生がやってきた。




「ラヴは他の子達と遊ばないの?今日はいい天気よ」

「私はいいんです、1人で」

「そう言うと思ったわ。そんなラヴにいいもの持ってきたのよ」



桜井先生は私に一枚のDVDを差し出した。



パッケージを見ると、そのDVDは“家族の絆”の物語だった。




「私はそういった物語は好きではありません」


「私ね、これを観て泣いたの。日本にいる子ども達を思ったら余計泣けたわ。きっとラヴも感動すると思うの。一回だけでいいから一緒に観ましょ?」



私は嫌々ながらも、桜井先生とそのDVDを観る事にした。