あたしは、世界を変えてしまう程の恋愛をずっと夢見ていた。


ラヴに出会って
それは実現されたんだよ




自分のちっぽけな世界を変えてくれる人はいるのだろうか。


ラヴに出会うまでのあたしは、毎日のようにそんな事を考えていた。





漫画やドラマを見ると


あの運命に導かれたような奇跡のような恋愛をしたいと思う反面


あれは漫画やドラマの世界であって誰かが作った物語に過ぎない。



現実はそんなに奇跡的に出来てはいない。



夢見がちなあたしだけど、たまに冷静になるとそうやって現実を受け止めていた。




“極普通の人間”として自分を分別しているあたしには、淡い夢さえ抱くことが出来なかったの。