無言のまま家までの道を歩いていると、後ろからラヴがやって来た。



「アキ、アシュリー。ただいまです」

「おかえりなさい」



アキとアシュリーが立ち止まるとラヴは達也を凝視する。




「……アキ、いつの間にか子どもを作っていたのですか?…まさかアシュリーとの…?」

「バカか、お前は!んなワケねぇだろ!!」



アキが達也の事を説明していると、達也は目を覚ました。




「…うーん。ままは?」



達也がアキを見上げるとラヴはアキから達也を受け取り、空に向かって抱き上げた。



「もうすぐママに会えますよ。一緒に帰りましょうね」

「うん!」



ラヴに高い高いをされて喜ぶ達也。


それを優しく見つめるラヴとアキ。




アシュリーは3人を見て、これが家族なんだと実感した。




まだまだ自分は未熟で、ラヴを追い越す事も並ぶ事も出来ないのだと思った。




家に着くと玄関の前に達也の母がいた。