「疲れちゃったのかな?そこの公園でちょっと休もっか」



近くの公園に向かい、ベンチに達也を寝かせると2人はその隣りに座った。




「可愛いね、子どもって」

「まぁな。泣かれると困るけど」



アキは微笑むと、公園のブランコで遊び始めた。




「…まだまだガキだな、アキも」



アシュリーがアキを見つめながら微笑んでいると、隣りで眠る達也がアシュリーの服を握る。



「起きたのか?」

「…パパ…」



パパと言われ、顔を赤くしたアシュリーは優しく達也の背中を叩き始めた。


自分がアキと結婚したらこんな毎日を送るのかと、アシュリーは思った。



この空気が手に入れられたのならどんなに幸せなのだろう…


このまま
時間が止まればいいのに…




アシュリーがそう思っていると、ブランコから降りたアキが戻ってきた。



「達也くんのお母さん、そろそろ帰ってくると思うから帰ろっか」

「あぁ、そうだな」



アキは眠る達也を抱っこすると、アシュリーと共に公園を出た。