アシュリーは自分と似て一匹狼であまり人と関わらないけど

女の子には毎日囲まれているし、いつも周りに誰かしらいる。




アシュリーの誰をも惹きつける容姿がたまに羨ましい。


サミュエルはそう思いながら歩いていた。




「あっ!電話だ。ちょっとごめんね、サミュエル。…もしもーし。おー、ナミちゃん♪どうしたの?ん。今から?いいよ〜」



レオンはサミュエルの隣で楽しそうに電話をする。


電話を切るとレオンはサミュエルに手を合わせた。



「ごめん、今からちょっと行く所出来ちゃった。寂しいだろうけど1人で帰って、サミュエル」

「別に寂しくも何ともない」

「もうサミュエルちゃんは素直じゃないんだから♪アキには夕飯までに帰るって言っておいてね。じゃあね〜」



レオンはサミュエルに手を振りながら走っていった。





「…本当に女たらしだな、レオンは」



ブツブツ呟きながら歩いていると小さな子猫がサミュエルの前を横切る。