「ラヴ?どうしたのよ」



アキは丸まっているラヴの脇腹をつついた。


ラヴはくすぐったそうに体を捻る。




「…アキに1ヶ月も会えないなんて嫌です」



ラヴがそう呟くと、ヤレヤレと言ったため息を吐く子ども達。




「1ヶ月なんてすぐだよ。それにラヴだってよく仕事で1ヶ月くらい不在にするじゃない?もう慣れたでしょ?」


「仕事で家に帰れずアキに会えない寂しさと、家に帰ってもアキに会えない寂しさは違います。…耐えられないです。次の日の仕事が頑張れません」



ラヴは嫌々と首を振る。




「ちゃんと毎日連絡入れるし、出来るだけ早く帰ってくるから。だから子ども達をお願いね」

「行っちゃ嫌です…」



ラヴは瞳を潤ませながらアキを見つめる。




「ラヴ、いつまで駄々こねてんだよ。子どもか、お前は!」



イジイジといじけるラヴに怒鳴るアシュリー。


怒鳴られたラヴは更に体を丸めて縮こまる。




「…ラヴなんか知らない!いつまでも、そうやっていじけてれば!?あたし明日早いから寝ようっと」

「アキ〜…」



自室に戻るアキの後を追うラヴ。


子ども達は苦笑いをしながらため息を吐いた。