「…ラヴってそんな凄い俳優だったのか。見えねぇ」


「アシュリー、失礼ですよ」


「ただの脇役スターかと思ってたよ!ラヴの事だから」


「どういう意味ですか、レオン」



信じられないという目でラヴを見つめる子ども達。




「あんた達、仮にも父親のラヴを何だと思ってるのよ」

「ただのアキにベタ惚れ男♪」



子ども達が声を揃えてそう言うと、ラヴとアキはため息をついた。





しかしやる気になった一家は、その日からサミュエルの指導の元、作詞作曲、そして練習に励んでいた。




「ラヴが賞を受賞するように、あたし達も頑張ろうね!」



アキがそう言うと子ども達は元気よく頷いた。




作詞はラヴが、作曲はサミュエルが担当し、5人が満足する曲が完成した。


後は賞の発表を待つだけ。