「…何、これ」

「アキに似合うかなぁって思って買ったんだよ♪これからはそれ付けてご飯作ってね」

「誰の趣味よ!?」

「私です」



ラヴの意外な趣味に呆然としたアキだが、またしてもキラキラした眼差しで見つめる男達にアキは渋々受け取った。




「では、私達もご飯にしましょうか」

「わーい!カレーカレー♪」



皿に盛られ、運ばれきたカレーライス。


アキがそれを見ると、べちょべちょの米にカレーの具らしからぬ物体が浮き、異様な匂いを放つ物が盛られていた。




「いっただきまーす♪」



男達は嬉しそうにカレーらしき物を口に運ぶ。




「………………」

「……何よ?」



暫く沈黙が続いた後、真っ青になった4人は悲鳴と共にカレーを吐き出した。




「うげぇぇぇぇ!!!!」

「ぎゃぁぁぁ!吐かないでよ!!みんなして!!」



空腹のせいで出前やスーパーのお弁当の存在に気付かなかった男達。


改めてアキの有り難さが身に染みたのだった。







病み上がりのアキが男達が散らかした台所の掃除を強いられたのは言うまでもない。