翌日。

ラヴがリビングに降りるとテーブルの上に置き手紙と指輪が置いてあった。





『ラヴ
ごめんなさい。

自分の気持ちを整理したいからこの家を出て行きます。

最後までワガママばかりでごめんなさい。

今度こそ幸せになってね、ラヴ。

アキ』




手紙にはそう記されていた。


ラヴは手紙をグシャッと握り締めると、涙を流した。





「アキは…私といると言ったじゃないですか!離れないって……大好きだって……言ってくれたじゃないですか!!

私は1人ではないって事を教えてくれたのは…アキじゃないですか!!!!」




床にうずくまって嗚咽するラヴを子ども達は見つめていた。




初めて見るラヴの涙に、掛ける言葉が見つからなかった。