家に着くとアシュリーは電気も付けずにリビングへ向かい、ソファにアキを寝かせた。



アシュリーはソファの前に座る。


ソファで眠るアキの顔を覗くと、幸せそうな顔をしていた。




「…アキは…真っ黒だった俺の世界を真っ白な綺麗な世界に変えてくれたんだ。…誰にだって出来る事じゃない。お前だから出来たんだよ、アキ」



静かな家の中は、アシュリーの声とアキの寝息だけが響いていた。




「…ん、アシュリー…おかえり」


ふと、アキが寝言を呟く。




アシュリーの無理矢理押さえ込んでいた理性が飛んでしまった。



「――ッ!!くそっ!!もう歯止めが効かない……今まで我慢してきたのに…」



アシュリーはアキの上に跨ると、そっとアキにキスをした。



そんな2人を月明かりだけが照らしていた。






「…アキ…俺は――」



アシュリーは涙を流しながら、アキの体に触れた。




愛しさと同じくらい

罪悪感と虚しさがアシュリーの中を渦巻いていた。