最近、アシュリーの様子がおかしい。


元気がないし、煙草も吸わずいつも何か考え事をしていて、あまり話さなくなった。



「どうしたの?最近元気ねぇけど」

「何か悩みか?」



心配したレオンとサミュエルは、アシュリーの部屋を訪れた。




「…いや、何もねぇよ。ありがとな」



アシュリーはレオンとサミュエルにさえ話せない悩みを持っていた。




「…俺はどうしたらいいんだ」


1人になった部屋でアシュリーは呟いた。




アシュリーはもう限界だった。


アキへの想いを秘めておく事が…。




「アシュリー、今日あたしと2人なんだけど夕飯何にする?」



そんなある日

アキが部屋にやって来た。




「え?何で2人なんだよ」

「ラヴは撮影で外国行ってるし、レオンは合宿、サミュエルはバンドで地方回ってるから」



アシュリーは少し複雑な気持ちになった。


2人でいて、自分を抑える自信がなかった。




「…外食にしないか?たまには」

「あー、いいね♪2人だし内緒でいいもの食べに行っちゃおうか」



アキはそう言うとアシュリーの部屋を後にした。


アキがいなくなった部屋で、アシュリーは溜め息をついた。



「…あまり2人にならないようにしねぇと…俺、何するかわかんねぇ」



アシュリーは頭を掻きむしった。