レオンとアキがラヴ達の所へ戻ると、アシュリーはレオンに駆け寄る。



「ケガまでしやがって。本当バカだな、レオンは」

「アシュリー程のバカじゃないけどね〜♪」

「うるせぇ!世界一のバカ!!」



いつも通り言い合うアシュリーとレオン。


アキはこれはアシュリーの優しさなんだと気付いていた。




「そーだ、アキのお弁当食べたーい♪」



レオンがニコニコしながらランチBOXを開けると、中身は空っぽだった。




「わりぃ…俺らで食っちった」

「すみません。朝食を食べてなかったので」



アシュリーとラヴはレオンに頭を下げる。




「おバカ―!!楽しみにしてたのにぃ!!今すぐ返せ!」

「…明日の朝、トイレで返してやるよ」

「アシュリー汚いよ」



レオンは半ベソをかきながら、アシュリーをポカポカと殴る。




「レオン、家帰ったらまた作ってあげるから」

「本当に!?わーい♪アキ大好き」



レオンはアキに抱きついた。




さっきこれで最後って言ってなかったっけ?と思いながらも、元気を取り戻したレオンに微笑んでいたアキだった。