ラヴは今や有名人で、施設の子ども達からも愛されている。



「…ラヴなんて何考えてるのかよくわからない奴だと思うけどな」


アシュリーは窓からラヴを見つめていた。




アシュリーはホワイトガーデンを家庭だと思っていた。

それで幸せだった。



しかし、ある日自分が捨てられた子どもだと知ってしまった。


その日からアシュリーの中は憎悪で満ち溢れてしまったのだった。




いらなかったなら生まなければよかったんだ。


男と体を重ねて
勝手に孕まして
勝手に生んで
勝手に捨てる。


女なんてただの馬鹿だ。


だから信じない。



女も人間も

誰も……




アシュリーの中に芽生えたこの気持ちが、彼を乱暴者にしてしまっていた。



母親への憎悪、孤独感。


彼の中に渦巻く気持ちが気持ち悪くて、アシュリーはそれを吐き出すかのように喧嘩をするのだった。