「ラヴは凄いよね。あたしの不安や悩みを簡単に吹き飛ばしちゃうんだもん」


「アキへの愛がいっぱいだからですよ」


「名前もラヴだもんね」


「愛のLOVEとは違いますよ。私はLUVですから」



ラヴはアキの手のひらにスペルを書く。





「あたしにとってはどっちも同じ意味だよ」



アキはラヴに抱き付いた。


そんなアキの背中をポンポンと優しく叩くラヴ。




「…アキ、悩んだり苦しんだりするのは、それ程そのものを愛しているからなんですよ。だから、それだけ子ども達を愛してる証拠です」



ラヴは優しく言葉を紡ぐ。




「だから私の事でも苦しんで下さい。愛しているから苦しんで下さい」


「…ラヴ?」



アキにはラヴの言いたい事がわからなかった。


ラヴはそんなアキを抱き締める。




「わからなくていいです。…私の愛情が異常なんですよ」


「…ラヴの言いたい事はよくわからないけど、ラヴの事で悩んだり、苦しんだりするよ?ドラマや映画のラヴのキスシーンとか…嫌だもん。でも仕事なんだって理解しようと、毎日必死なんだよ」




アキがそう言うと、ラヴはフッと微笑んでアキを見つめる。