久しぶりにラヴとアキは夫婦水入らずでソファの上で寄り添っていた。



「…あの子達は就職したら、この家を出て行っちゃうのかな?」


「そうですね、いずれは出て行ってしまうかもしれません。子どもとはそういうものです」


「寂しいなぁ…。5人でいるのが当たり前だから」



首にすり寄るアキの頭を優しく撫でるラヴ。




「まぁ私は一生ここにいてくれてもいいんですけどね。あの子達を一生養う自信はあります」



ラヴがそう呟くとアキは笑う。


でもアキの表情はすぐに悲しそうな顔に戻った。




「あの子達いなくなったら私、1人ぼっちになっちゃうね。ラヴが長期不在の時、いつもあの子達がそばにいてくれたから…」


「彼らは私と同じでアキが大好きですからね」



ラヴはアキを膝の上に乗せる。


アキは今にも泣きそうな顔をしていた。




「…ラヴ…大好きだよ。ラヴはずっとあたしといてね」

「当たり前です。その心配はいりませんよ」



ラヴは悲しげな表情のアキにキスをすると、アキは少し微笑んだ。




「…この家に2人きりになったら私とアキの“4人目”の子どもを作りましょうか」



ラヴがそう言って微笑むと、アキは真っ赤になりながら頷いた。