ある日の早朝６時。
いつもと同じような朝。


目覚ましの音と共にアキは朝食を作る為、起きた。


目を擦りながら伸びをすると、隣でラヴが眠っている事に気付く。




「…あれ？昨日は自分の部屋で１人で寝た気がするんだけど」



不審な眼差しでラヴを見つめるアキ。



しかし、次第にすやすやと子どものように眠るラヴを見たアキの口元が緩んできた。



「ただ寝てるだけなのに、めちゃくちゃ可愛い…」



いつも気に留めてもいなかったラヴの寝顔を初めて間近で見たアキ。


いつものラヴからは想像もつかないあどけなさにアキがうっとり見とれていると、ラヴはあくびをした。




「きゃ―――！可愛すぎる!!」



アキは口元に手をあてながら叫んだ。




「ん…。ア…キ…」



するとラヴは伸びをしながら寝言を呟き、毛布に潜った。



アキはふるふると震え出す。



「もう我慢出来なーい！ラヴ、犯罪級の可愛さだよー!!愛してるぅ!!」

「んんっ!!アキ!?どうしましたか!?」



アキはラヴに抱きついた。




ラヴに萌えたアキが朝食の事をすっかり忘れた為、子ども達は朝食抜きのまま渋々大学へ向かった。