ラヴはサミュエルの部屋のドアをノックする。



「サミュエル、いますか?入りますよ」



中に入ると、サミュエルは音楽を聴いていた。


サミュエルはラヴに気付くとヘッドフォンを外す。




「何?」

「サミュエルは彼女いますか?」

「いないよ」



サミュエルは淡々と話す。




「では、好きな女性はいますか?」

「僕の好きな人はずっとアキさんだよ。今更何を聞くんだ」



サミュエルの言葉にレオンの時同様、目を丸くするラヴ。




「それは恋愛としてですか?」


サミュエルは頷く。




「僕は愛情ってものを母さんにしか感じないし、レオンみたく割り切って女性と遊んだり出来ない」


「好きでもない女性と関係を持つのは紳士としていけない事です。だからサミュエルはそのままでいいんですよ」




ラヴはサミュエルにそう告げると、アシュリーの部屋へと足を運んだ。