その後、レオン達と共に警察が来たがアキはラヴを離さなかった。




翌日のニュースや新聞の一面は、ラヴとハンナの事で持ちきりだった。


でもアキの耳には、昨日ラヴが呟いた『I love you』しか聞こえてこなかった。




「アキ、大丈夫だ。ラヴは一命を取り留めたんだ」



肩に包帯を巻いたアシュリーがアキを見ると、ソファに座るアキは一点を見つめたきり。




「アキ、大丈夫だから!!お前はお前を見失うな!!」



アシュリーがそう叫ぶと、アキの目からは涙が一筋流れ落ちた。




「あたしがいけないんだ…あたしなんかと出会ったからラヴは…アシュリーだって…」



アシュリーは、そう呟くアキの頬を叩くと抱き締めた。




「アキの為ならこんな傷痛くねぇよ。ラヴも同じ気持ちだ」



アシュリーはポンポンとアキの頭を撫でた。




すると病院にいるレオンから電話が掛かってきた。


アシュリーはすぐ電話に出る。




「アシュリー!!ラヴが目を覚ましたよ」



それを聞くとアシュリーはアキの手を引き、病院へと向かった。