「あたし、助けられてばかりだね。ごめんね」

「大丈夫です。アキを守る事は生きがいですから」

「ラヴ…」

「さぁ帰りましょう」



2人は手を繋いで電車に乗った。





「あたし、ラヴがナンパされてたら泣いちゃうかも。ヤキモチ妬きだから」

「前にも言いましたが、アキは妬く必要なんてありませんよ」



そんな事を話しながら、電車の中で眠ってしまった2人が乗り越してしまったのは言うまでもない。





駅からの帰り道。

繋いでいる手をぶらぶらさせながら歩く2人。




「たまに2人っきりっていうのもいいね!新鮮で」

「いつもは3人のお邪魔虫がいますからね。…まぁいいんですけど」



まだ2人でいた時の事を思い出しながら、家までの道を歩いていた。





月の光りが、2人の帰りを待つ子ども達の元へ導いてるようだった。