暫く歩くとレストランに着いた2人。



「ファミレスでよかったんですか?」

「うん。がっつり食べたいからね」



席に案内されるとアキは、ある事に気付く。




「あっ!ラヴと2人だから喫煙席じゃなくてよかったね。ついクセで」

「アシュリーですか?」

「うん、アシュリーとよく出掛けるからかな」



アキの言葉を聞いて、ラヴは少し複雑な気持ちになった。




食事を終えた2人は家で待つ子ども達にお土産を買い、帰る事にした。



ラヴがトイレに行ってる間、駅のホームにアキが1人でいると、何やらニヤニヤしている男が近付いてきた。



「お姉さん、1人〜?」

「いいえっ」



アキは近寄ってきた男に、あからさまに嫌な顔をする。




「つれないなぁ。こんな可愛いのに1人でいたら俺みたいのに引っかかるに決まってんじゃん」



男はそう言うとアキの手を引っ張る。


その瞬間、男は殴り飛ばされた。




「ラヴ!」

「アキをナンパするとは見る目はありますが、そんな権利はありません」




ラヴが男を見下ろすと、男は走って逃げ去った。