サミュエルの騒動が終わり、静けさを取り戻したリビングに座るアキとアシュリーとサミュエル。



ふてくされているサミュエルを肘で小突いているアシュリー。



すると天井がミシミシ鳴り出し、何やらボンボンという音が響いてきた。




「やだ、今度は何よ!?」

「…今度はレオンかよ。あいつ絶対部屋の中でサッカーボール蹴ってんぞ」

「だからレオンの部屋は傷だらけなのね!!」



アキはずかずかとレオンの部屋に向かった。




「レオン、やめなさーい!!」



アキが部屋に入ると、レオンはベッドの上で寝っ転がっていた。




「狸寝入りしても無駄よ!ほら、起きなさい!!」



アキがレオンの脇をくすぐると、レオンはアキの手を掴み自分の胸に引き寄せた。




「ぎゃー!レオンに犯されるー!!」



アキはそう叫びながらジタバタと暴れるが、レオンは力を緩めない。


そんなレオンの顔を見ると、レオンはいつになく真剣な眼差しでアキを見つめていた。




「…レオン?」

「俺、この世の女の子の中で1番アキが好きだよ」




真顔でそんな事を言うレオンにドキッとしたアキは、優しく微笑みながらレオンの髪を撫でた。