穏やかな時間が流れていく中、いつの間にか大きくなって行く子ども達は早いものでもう大学生。



そんな子ども達を見て、自分の歳もひしひし感じているアキだった。




今日も騒がしいエンドロール一家。



「おはようございます。母さん」

「おはよう、サミュエル。ちゃんと起きてえらいわね」



AM7:00。

清々しい朝、大学に行くサミュエルはキッチンへとやってきた。




「ちょっとアシュリーとレオン起こしてくるね。サミュエル先食べてて」



朝食を食べ始めるサミュエルを残し、2階にあるアシュリーとレオンの部屋へ向かうアキ。




「アシュリー、入るよ?」



アキはノックをすると、アシュリーの部屋に入った。



部屋に入ると、アシュリーは頭まで毛布を被って眠っている。


アキは勢いよく毛布を剥ぐと、アシュリーの頭を叩いた。



「いってーな!何だよ、朝っぱらから」

「もう20歳なんだから自分で起きてよね!?遅刻するわよ」

「しらん。俺はまだ寝る」



毛布を被ろうとするアシュリーに蹴りを入れるアキ。




「お前はもう少し可愛い起こし方が出来ねぇのかよ!!」

「こうでもしないとアシュリー起きないでしょ!?サミュエルは毎日ちゃんと起きてくるよ」

「知るか、サミュエルなんか」

「何でもいいけど早く起きて顔洗ってきて。ご飯出来てるから。あたしはレオン起こしてくるね」

「はいはい」




アシュリーはあくびをしながら、返事をした。