「…!ちょっと…やだっ!!何してんの!?」



アキは赤くなりながら顔を伏せる。




「アキ、見て下さい」

「やだやだ!今日はそんな気分じゃ……っていうかリビングでするなんて嫌よっ!!」



アキが目を瞑りながら首を振ると、ラヴが笑い出す声が聞こえた。




「…あはは。アキ、何を勘違いしているのですか?」

「へ?」



アキが目を開けるとそこには、美人なサンタクロースがいた。




「CMの仕事で使った衣装を借りてきました。子ども達がもし起きてしまってサンタが私だとバレたら、ガッカリしてしまうと思ったので」



真っ赤なサンタの衣装を身に纏い、髭を付けるラヴ。




「ラヴって女装とか似合いそうだよね。絶対あたしより美人だよ」

「女装ですか?女装などはしたくありませんし、私よりアキの方が美人さんですよ」



ラヴはニッコリ微笑むとアキの手を引き、子ども達の部屋へと向かった。