「アシュリー狭いよ。もっとそっち行って」

「レオンが幅取り過ぎなんだよ、お前がどけ!」



水浴びを楽しんでいるサミュエルとは反対に喧嘩を始めるアシュリーとレオン。




「ちょっと、そんな所で喧嘩しないでよ。水こぼれちゃうよ」



アキが注意したのも束の間、もう体の大きな2人が暴れたプールは底が破れ、庭一面に水がこぼれてしまった。




「あー!折角出したのに!!」

「レオンのせいだぞ!!どうしてくれる」

「アシュリーが暴れるからだろ!!あ〜ぁ、折角のプールが壊れちゃったじゃんか!!」



無惨にも数分で壊されたプール。


アキはプールを見て修復不可だとわかると、プールを片付け始めた。



「あんた達には小さかったのね。仕方ない、はい!もう終わり。家の中に入りなさい」

「やだやだ!!まだ水遊びしたいよ」



レオンはアキの背中に寄りかかる。




「じゃあ水風呂にでも入る?」

「お風呂じゃ感じ出ないよ!外でプールみたいに遊びたい」

「困ったなぁ…。そうは言われてもね」




駄々をこねるレオンを見て、アキは悩んだ。