アキは花火を振り回して喜んでいる。



「おい!何やってんだよアキ!!」

「花火で文字書くから何て書いたか当ててね」



アキは空中に花火で何かを書き始めた。



花火の光が夜の公園に舞う。


神秘的な灯りに包まれるアキを見ながら男達は首を傾げる。




「わかった?」

「わかった!レオンカッコいいでしょ?」


アキが首を振るとレオンはガックリと首を下げた。




「もー!わかんないの?…正確はラヴLOVEでした」

「わかるか!!」

「アキ可愛いです」



静かな住宅街にある公園には虫の声とエンドロール家の笑い声が響いていた。





夏休み。


それは家族の思い出が沢山出来る長いようで短いひとときだった。