「あの子達は和食が嫌いなのか、あたしの料理が嫌なのかわからないな」



アキがリビングで悩んでいるとラヴがやって来た。




「どうしました?」

「ラヴ、あの子達は施設にいた時も和食は食べなかったの?」

「はい、大体の子どもが手付かずでしたよ。調理さんが困っていたのを何度も見かけました」



ラヴの言葉にアキはホッとした。




「よかった。あたしの料理が嫌いなのかと思ったよ」

「アキのご飯は美味しいですよ。子ども達も毎日楽しみにしてるじゃないですか」

「うん!最近は何でも食べてくれるようになったから嬉しい」



アキが笑うとラヴはアキの頭をポンと叩いた。





「あの子達にアキの愛情が伝わったんですよ」


「ありがとう、ラヴ。…そういえばラヴは好き嫌いないよね?」


「そうですね。私は口に入れば何でも食べます」